コラム第4回 漢方雑感(1)|千葉県香取市佐原の漢方薬局

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コラム第4回 漢方雑感(1)

遅ればせながら 「ケータイ」 を 「スマホ」 に変えて1年くらいになりますが、まず最初にやってしまいました。 「ない、ない、取り扱い説明書が入ってない!」 「どうしよう!」 ・・・なんとバカなやつだ・・・ と皆様お笑い下さるな。そう、スマホの 「説明」 や 「ヘルプ」 などはスマホ自体の中にあったのでした。しかし、皆さんどうでしょう? 考えてみれば、これは何も 「スマホ」 に限った事ではありません。たとえば人間。我々が自分自身を取り扱うのに、その方法は我々自身の中に、ちゃんと備わっております。何も説明書があるわけではない。

漢方も同じであります。漢方の使い方、勉強方法は漢方の世界の中にあるのであります。 「科学」 というものは、いわば西洋医学の説明書であります。西洋医学の取り扱い説明書でもって漢方薬を使おうとするから牽強付会や齟齬が生じるのであります。そもそも西洋医学の病名に漢方処方を対応させようとすること自体、非常な無理があります。漢方は実力を発揮できません。したがって 「効かない」 のであります。 「効き目が遅い」 などと言われるのであります。反対に漢方医学の病証に対応する科学的な薬品などありません。よって漢方薬の本領を発揮させようとするならば、必ずや漢方薬の方法によらなければならないのです。そうする事によって漢方薬はまるで生き物のように躍動し、あたかも猟師の手を離れた猟犬のように、病気の根本に向かって突き進んで行くのであります。これは誇張ではありません。実感であります。

次回から、その具体的な方法をお話しましょう。

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