TOPICS
災害薬事に関する勉強会への参加について
当薬局薬剤師が大分県にて災害薬事に関する勉強会に参加しました。
今回の能登半島地震対応においても「災害時の処方運用」について、混乱を招いた場面があり、より詳しく知識をアップデートしたいと考え、参加させて頂きました。
災害時は保険調剤についても「特例措置」が適応される場合があり、平時とは異なる調剤方法で被災者の患者様にお薬を供給する場合があります。患者様のお薬負担も流動的となる為、災害医療チームの中で薬剤師は常に「特例措置」にアンテナを張り、処方体制構築を支援しなければなりません。
また「薬事トリアージ」について、講義と実習で理解を深めました。
薬事トリアージ:災害時に限られた医薬品を病態的に優先度の高い患者に供給する為に緊急度・優先度を判定し選別する事。また被災地に供給された支援物資の中の医薬品を有効活用する為に選別する事。
〈災害薬事の体系的対応〉
C:Command &Control(指揮と統制)
S:Safety(安全)
C:Communication(情報伝達)
A:Assessment(評価)
P:Pharmaceutical Triage(薬事トリアージ)
P:Preparation(準備・調剤)
P:Provide medicines(供給)
※参考:災害薬事標準テキスト、PhDLS研修資料
今回の大分県の勉強会は非常に有意義なものとなりました。講師の先生方もとても親切で丁寧に指導して頂き、理解が深まりました。一緒に受講された先生方とも有意義な議論が出来ました。災害時は全国的な顔の見える繋がりが大切であると感じました。
また大分県の自然やおいしい郷土料理も楽しめました!