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日本薬学会 第139年会で日本初のペニシリン量産成功の事績と当薬局の歴史について演題発表されました。
このたび日本大学薬学部のご協力により、去る平成31年3月22日、千葉幕張メッセで開催されました日本薬学会第139年会におきまして『佐原のオガワ薬局の保存資料からみた第二次大戦中のペニシリン製造』と題し、当薬局先代当主小川好一(戦時中は陸軍薬剤少尉)の業績をポスター掲示により発表致しました。
発表概要はこちらより
これは昭和19年5月、千葉陸軍病院において千葉医大の協力のもと行われましたペニシリン量産のプロジェクトでドイツから潜水艦で運ばれてきたペニシリンの菌株2種類を父、小川薬剤少尉が特殊潜航艇にて、暗夜の洋上でドイツ軍軍医より直接受領、千葉陸軍病院に持ち帰り苦心培養の上、量産に成功したものであります。
当時ペニシリンの生産につきましては、昭和19年9月15日に東北帝国大学医学部においてペニシリン精製の発表があり、これが我が国で作られたペニシリンの第1号とされていますが、父の培養は5月と推定され、東北帝大のものより早かったと思われます。
オガワ薬局には父の筆によります当時のレポートが一部残されております。
詳細は今後の研究にまつものでありますが、まずはその概要を発表させて頂いたものであります。